米国にウクライナ支援強化を要請、ゼレンスキー大統領
ウクライナのゼレンスキー大統領は5日放送の米NBCテレビ報道番組「ミート・ザ・プレス」のインタビューに答え、ロシア軍と戦うウクライナ軍支援のため米国に資金供給の拡大を要請した。写真は、2023年8月23日にキエフで会見する同大統領。(2023年 ロイター/ OLEG PETRASYUK/Pool via REUTERS)
[ワシントン 5日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は5日放送の米NBCテレビ報道番組「ミート・ザ・プレス」のインタビューに答え、ロシア軍と戦うウクライナ軍支援のため米国に資金供給の拡大を要請した。
インタビュー草稿によると、米国が支援を強化しない場合、最終的に米兵が欧州でロシアとのさらに大きな衝突に巻き込まれかねないと同大統領は発言。その上で「ロシアはわれわれ全員を殺せば、次に北大西洋条約機構(NATO)諸国を攻撃し、あなた方は自分の息子や娘を戦いへと送ることになるだろう」と語った。
米下院は先週、多数派を共和党が占める中、イスラエル支援に143億ドルを拠出する予算案を可決したが、ウクライナ支援の増額案は一切盛り込まれなかった。
来年の米大統領選で共和党候補として有力なトランプ前大統領はこれまでウクライナ支援を厳しく批判しており、本選挙で再選を果たせば24時間以内に戦争を終結できると表明してきた。
これに対しゼレンスキー大統領はインタビューの中で、トランプ氏に自身の目で武力衝突の規模を理解できるようウクライナに招待した。仮にトランプ氏が訪問した場合「私がこの戦争を完遂できないことを説明するのに必要な時間は24分だ。彼はプーチンのせいで平和をもたらすことができない」と話した。