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台湾副総統の訪米阻止が優先事項=中国大使
中国の謝鋒駐米大使は19日、台湾の副総統で総統選の最有力候補である与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳氏(写真中央)が予定する来月の訪米を阻止することが中国の優先事項だと述べた。資料写真、16日撮影(2023年 ロイター/Ann Wang)
[北京 20日 ロイター] - 中国の謝鋒駐米大使は19日、台湾の副総統で総統選の最有力候補である与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳氏が予定する来月の訪米を阻止することが中国の優先事項だと述べた。
頼氏は南米パラグアイで8月15日に行われるペニャ次期大統領の就任式に出席する際、往復で米国に立ち寄る予定だ。
謝大使はアスペン・セキュリティー・フォーラムで「台湾は中国の台湾」であり、中国は平和的な「統一」を望んでいるとして、台湾の「分離主義者」による挑発的な動きを封じ込めるべきだと主張。頼氏の訪米は「われわれに突進してくる『灰色のサイ(高い確率で深刻な問題を引き起こすと考えられるにもかかわらず軽視されがちなリスク)』のようなものだ」と語った。
頼氏が前回米国に立ち寄ったのは昨年1月のホンジュラス訪問時。その際にはハリス米副大統領と短時間会話した。
<中国軍機が中間線越え>
一方、台湾国防部(国防省)は20日、台湾周辺で中国軍機を22機確認し、そのうちの何機かは台湾海峡の中間線を越えたと発表した。