ニュース速報

ワールド

韓国軍、北朝鮮偵察衛星の残骸回収 「軍事的有用性ない」

2023年07月06日(木)11時23分

韓国軍は5日、北朝鮮の偵察衛星の残骸を海から回収したと発表し、軍事使用に適さないとの見解を示した。写真は、朝鮮半島の西海岸沖で韓国軍が引き上げた北朝鮮発射と言われているミサイルの残骸の一部。場所は公表さていない。2023年6月15日に撮影。(2023年 ロイター/The Defense Ministry/Handout via REUTERS )

[ソウル 5日 ロイター] - 韓国軍は5日、北朝鮮が5月に打ち上げに失敗し海に落下した偵察衛星の残骸を回収したと発表し、軍事利用に適さないとの見解を示した。

韓国軍は先月、偵察衛星を搭載して発射されたロケットの一部を回収していた。

同国軍は5日の声明で「回収した北朝鮮のロケットと衛星の主要部分を詳細に分析した結果、韓国と米国の専門家は偵察衛星としての軍事的な有用性が全くないと評価した」と述べた。

回収作業は5日に終了したという。

韓国軍の専門家は、北朝鮮が打ち上げた衛星を回収したのは初めてとしている。

韓国科学技術政策研究院の専門家、Lee Choon-geun氏は、暫定評価では解像度や標的追跡の点で偵察能力は低いとみられると述べた。

峨山政策研究院(ソウル)のフェロー、Yang Uk氏も、「衛星に搭載された光学装置は軍事用に適していない」と指摘した。

北朝鮮は先月、衛星打ち上げ失敗について異例にも「最も重大な過ち」との認識を示している。

*動画を付けて再送します。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア、捕虜交換完了後に和平案を提示する用意=外相

ワールド

トランプ氏、日鉄のUSスチール買収承認の意向 「計

ワールド

アングル:AIで信号サイクル最適化、ブエノスアイレ

ビジネス

アングル:グローバル企業、トランプ関税の痛み分散 
MAGAZINE
特集:関税の歴史学
特集:関税の歴史学
2025年5月27日号(5/20発売)

アメリカ史が語る「関税と恐慌」の連鎖反応。歴史の教訓にトランプと世界が学ぶとき

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非礼すぎる」行為の映像...「誰だって怒る」と批判の声
  • 2
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友情」のかたちとは?
  • 3
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンランドがトランプに浴びせた「冷や水」
  • 4
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 5
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 6
    【クイズ】PCやスマホに不可欠...「リチウム」の埋蔵…
  • 7
    備蓄米を放出しても「コメの値段は下がらない」 国内…
  • 8
    空と海から「挟み撃ち」の瞬間...ウクライナが黒海の…
  • 9
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワ…
  • 10
    トランプは日本を簡単な交渉相手だと思っているが...…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドローン母船」の残念な欠点
  • 3
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界の生産量の70%以上を占める国はどこ?
  • 4
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 5
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国…
  • 7
    「空腹」こそが「未来の医療」になる時代へ...「ファ…
  • 8
    人間に近い汎用人工知能(AGI)で中国は米国を既に抜…
  • 9
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 10
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 5
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 6
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中