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北朝鮮、長距離巡航ミサイルの発射実験 金総書記が指揮
10月13日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、金正恩総書記が12日に長距離戦略巡航ミサイルの発射実験を指揮したと伝えた。9月8日撮影(2022年 ロイター/KCNA)
[ソウル 13日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は13日、金正恩総書記が12日に長距離戦略巡航ミサイル2発の発射実験を指揮したと伝えた。
金氏は「敵」へのさらなる明確な警告だと強調し、「核戦略軍の作戦領域を拡大し続け、いついかなる重要な軍事危機と戦争危機も断固として抑止し、完全に主導権を握るべきだ」と述べた。
KCNAによると、2発のミサイルは1万0234秒(2時間50分34秒)飛行。「2000キロ離れた目標に的確に命中した」という。「戦術核の運用に向け(ミサイルの)戦闘効率と威力をさらに高め、運用適用システム全体の信頼性と技術的安全性を再確認することを目的としていた」とした。
KCNAは10日、北朝鮮が9月25日─10月9日に実施したミサイルの発射は戦術核運用部隊の訓練だったと伝えていた。
米国務省の報道官は巡航ミサイル発射について直接のコメントを控え、同盟国、パートナー国と緊密に連携し、北朝鮮がもたらす脅威に対応することに引き続き力を入れていると述べた。
韓国軍は、発射をリアルタイムでモニターしたとし、関連データの分析を続けていると述べた。
北朝鮮が最初に戦略的巡航ミサイルを発射したのは2021年9月で、同国にとって初の核能力を持つ巡航ミサイルを意味するとの指摘が当時あった。12日の試射で核能力があり、運用可能であることが確認されたが、北朝鮮が巡航ミサイルに搭載可能な核弾頭の製造技術を得たかどうかは不明。
金氏は昨年、小型核兵器開発が最大の目標だと発言し、韓国当局者も北朝鮮が17年以来となる核実験を再開した場合、小型兵器開発が目標の一つになる可能性があるとしている。
韓国の梨花女子大学校のレイフエリック・イーズリー教授は「北朝鮮の巡航ミサイル、空軍、戦術核兵器はおそらくプロパガンダ上で示唆しているよりも能力がかなり劣るだろう」指摘。「ただ、北朝鮮の相次ぐ兵器実験を虚勢あるいは威嚇と一蹴するのは間違いだ」と述べた。
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