ニュース速報

ワールド

北朝鮮、ロシアの併合宣言を支持 米を「二重基準」と非難

2022年10月04日(火)09時01分

 10月4日、北朝鮮外務省は、ロシアが宣言したウクライナの一部地域併合を支持すると表明し、米国が「ギャングのような二重基準」を適用して他国の問題に干渉していると非難した。2019年4月、ウラジオストクで撮影(2022年 ロイター/Yuri Maltsev)

[ソウル 4日 ロイター] - 北朝鮮外務省は4日、ロシアが宣言したウクライナの一部地域併合を支持すると表明し、米国が「ギャングのような二重基準」を適用して他国の問題に干渉していると非難した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が声明を伝えた。

KCNAは、国連安全保障理事会で先月30日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東・南部4州の併合を宣言したことを非難する米国主導の決議案が、ロシアの拒否権行使により否決されたことを報じた。

外務省の国際機関担当高官は、併合に関する住民投票は国連憲章に則って合法的に行われたものだが、米国は自国の「優位性」を保つために他国を侵略した後、「ギャングのような二重基準」を使用していると指摘。

「揺るぎない『一極世界』を維持するために米国は独立国家の内政に干渉し、国連安保理を乱用してその法的権利を侵害している」と非難した。

「米国は旧ユーゴスラビア、アフガニスタン、イラクなどの主権国家に侵略戦争を仕掛けたが、安保理から問題視されたことはない」と述べ、安保理が米国の「高圧的かつ恣意的な慣行や不公平な二重基準」に従えば、報いを受けることになると警告した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国軍、台湾囲み実弾射撃伴う大規模演習演習 港湾な

ワールド

トルコでIS戦闘員と銃撃戦、警察官3人死亡 攻撃警

ビジネス

独経済団体、半数が26年の人員削減を予想 経済危機

ビジネス

韓国クーパン、顧客情報大量流出で11.8億ドルの補
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中