ニュース速報

ワールド

インド、ルピー建てでベラルーシ産カリ輸入も=関係筋

2022年02月02日(水)18時40分

2月2日、複数の関係筋によると、インドはベラルーシからルピー建てで炭酸カリウム(カリ)100万トンを輸入する可能性がある。ベラルーシが欧米の制裁でドルやユーロの取引を制限されていることが理由。写真は2016年2月、コルカタの商店に積まれた炭酸カリウム(2022年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)

[ムンバイ 2日 ロイター] - 複数の関係筋によると、インドはベラルーシからルピー建てで炭酸カリウム(カリ)100万トンを輸入する可能性がある。ベラルーシが欧米の制裁でドルやユーロの取引を制限されていることが理由。

両国がこうした二国間関係を結ぶのは初めて。インドはカリのほぼ全量を輸入に頼っており、年間輸入量400万─500万トンの約2割をベラルーシから輸入している。

インドは、ベラルーシ国営のカリ肥料大手ベラルーシカリの輸出子会社BPCに対し、カリの取引に際し、インドの国営銀行にルピー建て口座を開くことを提案した。

西側諸国は、ベラルーシのルカシェンコ大統領に対する制裁を強化しており、米国はベラルーシカリをブラックリストに掲載。BPCも制裁対象に加えている。

カリの輸出はベラルーシの重要な外貨獲得源。

インド政府高官は「制裁があるため、ドルやユーロで決済できない。カリを輸入する必要があり、決済手段の選択肢を模索している」と発言。

別の政府当局者は、今年100万トンのカリをルピー建てで輸入する可能性があると述べた。今月中に契約を締結する可能性があるという。

関係者によると、ベラルーシ産カリ約15万トンの輸入が決済上の問題で滞っている。

インドは、米国がイランに制裁を科したことを受けて、ルピー建てでイラン産原油を輸入。イランは取得したルピーでインド産のコメなどを輸入している。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

メローニ伊首相、ゼレンスキー氏と電話会談 緊急支援

ビジネス

街角景気11月は7カ月ぶりに悪化、物価高に懸念 ク

ワールド

中国レアアース輸出、11月は急増 米中首脳会談受け

ビジネス

中国銅輸入量、11月は2カ月連続減 価格高騰で
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカ…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パート…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中