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ワクチン接種証明書、EU各国は導入へ作業開始を=欧州委員長
フォンデアライエン欧州連合(EU)欧州委員長(写真)は5日、域内共通の新型コロナウイルスワクチン接種のデジタル証明書を夏までに導入するため、加盟国政府は技術的作業を早急に開始する必要があると訴えた。代表撮影(2021年 ロイター/Johanna Geron)
[ミラノ 5日 ロイター] - フォンデアライエン欧州連合(EU)欧州委員長は5日、域内共通の新型コロナウイルスワクチン接種のデジタル証明書を夏までに導入するため、加盟国政府は技術的作業を早急に開始する必要があると訴えた。
欧州委は今月17日に「デジタルグリーンパス」と呼ばれる同証明書の計画を示す見通し。域外でも機能するように国際機関と協力する。
渡航者の「ワクチンパスポート」とも呼ばれる同制度はコロナから大きな打撃を受けている航空・旅行業界が待望する。ワクチン接種の情報だけでなく、未接種者の検査結果やコロナ感染者の回復に関するデータを含む証明書になる予定で、観光業への依存度が高いギリシャなスペインなど南欧諸国が実現を求めている。
フォンデアライエン氏は加盟国政府への書簡で「このような共通のアプローチは信頼が基礎をなす」と指摘。予定通り導入できるように、すぐに作業を開始するよう求めた。
欧州委は証明書が本物であることを確認するためのデジタルインフラに関する作業を加盟国と進めており、3カ月内に完了する可能性があると述べた。「各国のシステムが予定通り整備されてはじめて、EUのシステムが機能する」とした。