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米運輸省、航空機内に同伴可能な介助動物を訓練された犬に限定

2020年12月03日(木)12時43分

米運輸省は2日、米航空会社の機内に無料で同伴できる介助動物に関する規則の最終版を発表。介助動物を訓練された犬に限定し、ミニチュアホースやネコ、サルなどの動物について法的に無料同伴を認める規則の延長要請を却下した。写真は米コロラド州で11月撮影(2020年 ロイター/Kevin Mohatt)

[ワシントン 2日 ロイター] - 米運輸省は2日、米航空会社の機内に無料で同伴できる介助動物に関する規則の最終版を発表。介助動物を訓練された犬に限定し、ミニチュアホースやネコ、サルなどの動物について法的に無料同伴を認める規則の延長要請を却下した。

これ以外の動物の扱いは航空会社に委ねられるが、ペットを「感情支援動物」と称して同伴を求める旅客を巡って近年起きていた議論に決着が付く形となった。ペット輸送には175ドル前後の料金がかかり、旅客がペットを不当に感情支援動物と主張する背景ともなっていた。

現行規則で、航空会社は感情支援動物を限定的な例外を設けて介助動物とみなすよう義務付けられている。

最終版の規則では、法的に保護される介助動物は、視覚、精神その他の障害のある人を介助をするよう訓練された犬に限定される。感情支援動物はペットに分類でき、航空会社は同伴を認める必要がなくなる。

この規則について、業界団体「エアラインズ・フォー・アメリカ」は、「機内で旅客や乗務員が、訓練されていない動物から保護される」と評価した。

米では、旅客がサルやブタ、鳥を機内に持ち込み、安全上のリスクが生じ得る事例が発生したことから、サウスウェスト航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空などの航空会社は近年、機内へ同伴できる感情支援動物をおおむね犬とネコに限定している。

規則は、官報発表から30日後に施行する。

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