ニュース速報

ワールド

米大統領選、バイデン陣営が終盤の手元資金で優位

2020年10月21日(水)15時04分

 11月3日の投票日に向けて終盤戦に入った米大統領選で、民主党候補バイデン前副大統領の選挙陣営の9月末時点の手元資金が、再選を目指すトランプ大統領の陣営を大幅に上回ったことが、連邦選挙委員会(FEC)への開示資料で20日、明らかになった。写真はペンシルベニア州のトランプ氏の選挙集会に向かう支持者。20日撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[ワシントン/ニューヨーク 20日 ロイター] - 11月3日の投票日に向けて終盤戦に入った米大統領選で、民主党候補バイデン前副大統領の選挙陣営の9月末時点の手元資金が、再選を目指すトランプ大統領の陣営を大幅に上回ったことが、連邦選挙委員会(FEC)への開示資料で20日、明らかになった。

バイデン陣営は同月の資金調達額と支出額でもトランプ陣営を上回った。バイデン氏のテレビ広告はトランプ氏の広告よりも多く放送されている。

ただ、資金面での優位性が選挙での勝利を保証するわけではない。トランプ氏は2016年の前回大統領選で民主党のクリントン候補より使った資金が少なかったが、勝利している。

バイデン陣営の9月末時点の現金残高は約1億7700万ドルと、トランプ陣営の約6300万ドルの約3倍となった。トランプ陣営の選挙資金は前月の1億2100万ドルから減少した。

バイデン陣営が9月に調達した資金は2億8100万ドルに上り、トランプ陣営の調達資金8100万ドルの3倍以上に上った。

トランプ氏はここ数カ月、資金集めや支出で民主党に水をあけられている。市場調査会社アドバタイジング・アナリティクスによると、9月のテレビ・ラジオ広告費用はトランプ氏が5600万ドル弱で、バイデン氏は1億4800万ドル。

バイデン陣営は今月、バイデン氏と民主党合わせて9月に4億3200万ドルを有すると明らかにしている。

一方、トランプ氏の選挙対策責任者は今月、同氏と共和党の保有資金は2億5100万ドルと述べた。

トランプ陣営の資料によると、9月の広告支出は、ウェブ広告も含め少なくとも9100万ドルだった。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米アップル、エピックとの独禁法訴訟で命令の一部撤回

ビジネス

午後3時のドルは155円後半で売買交錯、来週のイベ

ワールド

暗号資産テラUSD開発者に禁固15年、暴落で巨額損

ワールド

インド、中国人専門職のビザ審査迅速化 関係改善へ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 2
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれなかった「ビートルズ」のメンバーは?
  • 3
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキャリアアップの道
  • 4
    【揺らぐ中国、攻めの高市】柯隆氏「台湾騒動は高市…
  • 5
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 6
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 7
    受け入れ難い和平案、迫られる軍備拡張──ウクライナ…
  • 8
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 9
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 10
    「何これ」「気持ち悪い」ソファの下で繁殖する「謎…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 10
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中