ニュース速報

ワールド

仏からの入国者隔離はやむを得ない措置=英運輸相

2020年08月14日(金)18時37分

 8月14日、英国のシャップス運輸相は、フランスからの入国者に14日間の隔離措置を導入したのは国民の健康を守るためのやむを得ない手段だったと述べた。写真はヒースロー空港で7月撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 14日 ロイター] - 英国のシャップス運輸相は14日、フランスからの入国者に14日間の隔離措置を導入したのは国民の健康を守るためのやむを得ない手段だったと述べた。

英国は13日遅く、15日0300GMT(日本時間同日正午)以降のフランス、オランダ、マルタからの渡航者を対象に隔離措置を導入すると発表。対象地域では新型コロナウイルスの感染率が非常に高くなっているためとしている。

これに対しフランスは対抗措置を取る方針を示した。

シャップス運輸相は、旅行者の心情に理解を示しつつも、パンデミック(世界的な大流行)の状況は流動的であり、国民の健康と安全を守るための措置だとして理解を求めた。

シャップス運輸相によると、観光でフランスに滞在する英国人は推計16万人。こうした人々は全て隔離の対象となるが、リスクは事前認識しているとして特別な支援措置は設けない方針。

昨年、英国からフランスへの渡航者はのべ1030万人に上っている。

英国航空会社の業界団体は、すでに痛手を被っている航空業界にとって隔離措置の導入は深刻な打撃だとした。また、国全体を対象とした隔離措置ではなく、新型コロナウイルス検査を受ければ隔離を回避できる仕組みや、最も感染が深刻な地域に絞った隔離規定を設けるべきだと提言した。

隔離措置の導入を受けて、航空会社株は軒並み下落している。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、EUにメタン排出法の適用除外を要求=政府文書

ビジネス

ウォン安と不動産価格上昇、過剰流動性だけが背景では

ビジネス

12月の豪消費者信頼感指数、悲観論が再び優勢 物価

ビジネス

ベトナムEVビンファスト、対インドネシア投資拡大へ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連疾患に挑む新アプローチ
  • 4
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 8
    「なぜ便器に?」62歳の女性が真夜中のトイレで見つ…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中