ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、石油業界への支援巡り幹部と会合へ

2020年04月02日(木)09時51分

トランプ米大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大やサウジアラビアとロシアの価格競争で打撃を受ける石油業界への支援について話し合うため、業界幹部をホワイトハウスに招く。複数の関係筋が1日、明らかにした。写真は3月2日、ワシントンのホワイトハウスで撮影(2020年 ロイター/Leah Millis)

[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大やサウジアラビアとロシアの価格競争で打撃を受ける石油業界への支援について話し合うため、業界幹部をホワイトハウスに招くと明らかにした。

また、ロシアとサウジ双方の首脳と最近話し合ったとし、価格戦争を終結させるため両国が「数日以内」に合意できるとの見方を示した。

トランプ氏は記者会見で「石油生産業者と3日に会談する。独立系石油生産業者とも3日か4日、または5日に会談する」と述べた。

「世界的に石油業界は打撃を受けている。ロシアにとってもサウジにとっても非常に悪い状況だ。両国は間もなく取引で合意するだろう」と語った。

トランプ氏の業界幹部との会合を最初に報じた米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、会合ではサウジからの原油輸入に関税を課す可能性など様々な選択肢が議論される見通し。

WSJによると、3日の会合にはエクソンモービル、シェブロン、オクシデンタル・ペトロリウム、コンチネンタル・リソーシズなどの幹部が出席する。

オクシデンタルはコメントを控えた。他の参加企業のコメントは現時点で得られていない。

関係筋によれば、会合には石油精製会社や小規模産油会社の代表も出席する見通しで、連邦政府がすでに付与している陸上・海上の採掘権に対するロイヤリティーの支払いを免除する案などが話し合われるという。

米石油協会(API)はマイク・ソマーズ会長が出席するとした上で、現時点では、政府の補助金や石油業界に特化した介入措置を求めているわけではないと説明した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、ウ和平交渉で立場見直し示唆 トランプ氏

ワールド

ロ、ウ軍のプーチン氏公邸攻撃試みを非難 ゼレンスキ

ワールド

中国のデジタル人民元、26年から利子付きに 国営放

ビジネス

米中古住宅仮契約指数、11月は3.3%上昇 約3年
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 5
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 6
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 7
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中