ニュース速報

ワールド

トランプ氏、28日に中東和平案発表 パレスチナは拒否の構え

2020年01月28日(火)09時36分

トランプ米大統領(右)は27日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、米国政府が策定してきた中東和平案を28日に発表すると明らかにした(2020年 ロイター/KEVIN LAMARQUE)

[ワシントン 27日 ロイター] - トランプ米大統領は27日、米国政府が策定してきた中東和平案を28日に発表すると明らかにした。

米国を中東和平の仲介役とみなしていないパレスチナが受け入れる可能性は低いとみられるが、トランプ氏は最終的にパレスチナ側の賛同も得られるとの考えを示した。

トランプ氏はこの日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。ネタニヤフ氏が同席する大統領執務室でトランプ氏は和平案について「全ての当事者がうなずける」ものだと指摘。パレスチナ側にとっても「彼らが求めるべき内容だ」とした。

トランプ氏は28日にネタニヤフ首相と共同会見し、和平案について説明する。

トランプ氏はネタニヤフ首相との会談後、イスラエル最大野党を率いるガンツ元軍参謀総長とも会談した。

ガンツ氏は会談後、記者団に対して「トランプ大統領の和平案は重要で歴史的な節目になる」と評価し、「(イスラエルの)総選挙後、安定した政府が直ちに中東地域の他国と協力し実行に移す」と説明した。

また、トランプ氏との会談は「素晴らしかった」と述べ、イスラエルの将来と安全のための最も重要な課題について協議したと明らかにした。

一方、パレスチナの指導部は、トランプ氏から中東和平案の説明を受けるためにワシントンには招待されていないとし、パレスチナ抜きの案はどのような内容であってもうまくいかないと指摘した。

パレスチナ自治政府のシュタイエ首相は和平案について「われわれは拒否する。和平案は、国際法の基本や奪うことができないパレスチナの権利に矛盾している。そのため、国際社会に対して同意しないことを求める」と強調した。

パレスチナは、イスラエルが1967年の第3次中東戦争で占領したヨルダン川西岸、ガザ地区、東エルサレムにおける独立国家樹立を目指すが、トランプ氏の中東和平案はその希望を打ち砕くものだと警戒している。

トランプ氏は、エルサレムをイスラエルの首都と認定し、テルアビブから大使館をエルサレムに移転するなど、イスラエル寄りの政策を打ち出しており、パレスチナは中東和平でトランプ氏の仲介を受け入れていない。

米高官によると、今回トランプ氏が発表する中東和平案は50ページ以上に及び、エルサレムの扱いなど、パレスチナとイスラエル間で最も解決が難しい問題にも言及しているという。

パレスチナ側は、公表前から和平案は既に暗礁に乗り上げていると指摘している。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

過度な利上げで物価と賃金の循環壊さないよう、慎重に

ビジネス

世界のM&A、1月は前年比0.6%減の2325億ド

ビジネス

米KKR、AI巡る市場混乱は「好機」 スポーツ投資

ワールド

米が追加人道支援600万ドル規模、キューバは「偽善
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新世論調査が示すトランプ政権への評価とは
  • 2
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近したイラン製ドローンを撃墜
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 5
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 6
    「反トランプの顔ぶれ」にMAGAが怒り心頭...グリーン…
  • 7
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 8
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流してい…
  • 9
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 10
    「エプスタインは悪そのもの」「悪夢を見たほど」──…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中