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中国が台湾与党を非難、「スパイ疑惑を総統選に利用」

2019年11月28日(木)02時32分

 11月27日、中国の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室は、台湾の与党・民主進歩党(民進党)が、中国人スパイを巡る疑惑を総統選に利用していると批判した。写真は10月10日、香港で撮影(2019年 ロイター/Athit Perawongmetha)

[北京 27日 ロイター] - 中国の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室は27日、台湾の与党・民主進歩党(民進党)が、中国人スパイを巡る疑惑を総統選に利用していると批判した。

オーストラリアの報道によると、中国人スパイを名乗る男が亡命を求めており、中国が台湾、オーストラリア、香港でどのような政治的な干渉を行っているか豪保安情報局(ASIO)に情報を提供したという。

民進党はこの疑惑を取り上げ、中国の脅威に警鐘を鳴らしているが、中国側は中国人スパイを名乗る男を詐欺師と非難している。

台湾事務弁公室の報道官は定例会見で「(疑惑は)荒唐無稽であり、反中国勢力がでっち上げた穴だらけの脚本だ」と指摘。「民進党と詐欺師が結託して恣意的に政治を操作している」と非難した。

一方、台湾の中央通訊社によると、台湾行政院の報道官は、中国は「台湾政府を恣意的に批判するのではなく、国内の問題に対処すべきだ」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
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