ニュース速報

ワールド

英国人がアイルランドのパスポート取得に殺到、EU市民権求め

2016年06月28日(火)18時39分

 6月28日、英国のEU離脱決定を受け、EUの市民権を引き続き享受したい英国人がアイルランドのパスポートを取得するため、ロンドンのアイルランド総領事や北アイルランドの郵便局に押し寄せている。ブレグジットにちなみ「大きな過ち」と名づけられたビール、ダブリンのパブで26日撮影(2016年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)

[ダブリン 27日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定を受け、EUの市民権を引き続き享受したい英国人がアイルランドのパスポートを取得するため、ロンドンのアイルランド総領事や北アイルランドの郵便局に押し寄せている。

アイルランド外務省が27日、明らかにした。

アイルランド生まれ、または両親か祖父母のどちらかがアイルランド人である英国人は、アイルランドのパスポートが取得できる。

郵便局ではパスポート申請書が品切れとなり、処理した申請の数は、通常1日200件程度なのに対し、この日は4000件を上回った。

北アイルランド市民はアイルランドと英国の両方のパスポートを保有できる。

アイルランドのフラナガン外相は声明で「国民投票後、北アイルランドやグレートブリテンなどからアイルランドのパスポートへの関心が急に高まっている」と述べ、この現象は更新時期に窓口が非常に混雑したり、近く渡航を計画している人に影響を及ぼす可能性があると警告した。

また、フランスに5年以上住んでいたり、配偶者がフランス人の場合に、英国とフランスの両方のパスポート持てる。

ベルギーやイタリアなどでも同様の動きがみられ、配偶者や親が欧州出身の場合には、その国のパスポート取得が可能かどうか問い合わせが増えているという。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「豪華装備」競う中国EVメーカー、西側と

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 4

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 5

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 6

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 7

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 9

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 10

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中