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独SAP、米会計ソフト企業の買収再提案検討=関係筋

2025年10月28日(火)11時55分

 ドイツの業務用ソフトウエア大手SAPが、6月に失敗に終わった米会計ソフトウエアのブラックラインの買収提案について、交渉再開の可否を検討していることが、ロイターが入手した書類や関係者の話で明らかになった。写真はSAPのロゴと、コンピューターやスマートフォンを持ったフィギュア。昨年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Milana Vinn

[27日 ロイター] - ドイツの業務用ソフトウエア大手SAPが、6月に失敗に終わった米会計ソフトウエアのブラックラインの買収提案について、交渉再開の可否を検討していることが分かった。ロイターが入手した書類や関係者の話で明らかになった。SAPはブラックラインに対し約45億ドルの買収提案を行ったが、拒否されていた。

書類や関係者によると、SAPは米JPモルガンとの協力の下、6月18日に1株当たり66ドルで非公開の正式な買収提案を行ったが、ブラックラインは取引に関心を示さず、拒否した。提案額は60日間の平均株価50.50ドルに31%のプレミアムが乗っていた。SAPは書簡で、取引完了に外部融資を必要としないとしていた。

関係者によると、SAPは現在、交渉再開を求めるかどうか検討しているものの、決定は下されておらず、新たな買収提案も示していない。 SAPとJPモルガンはコメントを控えた。ブラックラインは現時点で取材に応じていない。

ロイター
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