ニュース速報
ビジネス

米ネットフリックス、仏とオランダの拠点に家宅捜索 脱税の疑い

2024年11月06日(水)09時04分

米動画配信サービス大手ネットフリックスのアムステルダムにある欧州本部と、パリ中心部にある複数の社屋が5日、税金の扱いに関連する予備的な捜査の一環として捜索を受けた。2022年4月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Florence Loeve Sudip Kar-Gupta

[パリ 5日 ロイター] - 米動画配信サービス大手ネットフリックスのオランダ・アムステルダムにある欧州本部と、フランス・パリ中心部の拠点が5日、脱税の疑いを巡る予備的捜査の一環として家宅捜索を受けた。仏司法筋が明らかにした。

家宅捜索はフランス金融検察局(PNF)とオランダ当局が同時に実施。PNFは2022年11月に予備的捜査を開始していた。同筋によると、両当局は何カ月も前から連携を取っていたという。オランダの当局はコメントを控えている。

ネットフリックスの広報担当者はロイターに「フランス当局に協力している」と述べ、同社が現地経済に大きな貢献をしていると説明。「われわれが事業展開する全ての国で税法や規制に準拠している」とコメントした。

捜査に至った具体的な理由は現時点で明らかになっておらず、フランスでの予備的捜査は必ずしも起訴に至るものではない。

ニュースサイトのラ・レトルは昨年、ネットフリックスの仏子会社が、同国の有料会員数に比べて売り上げが低いことから税務当局の調査対象になったと報じていた。

仏子会社はオランダの子会社を関与させることで、19─20年にフランスで支払った法人税を100万ユーロ(109万ドル)未満に抑えたという。この慣行は21年に停止した。

ロイターが入手した同社の記録によると、仏子会社の売上高は21年に約12億ユーロと、前年の4700万ユーロから急増した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

HSBC、金価格予想を上方修正 26年に5000ド

ビジネス

英中銀ピル氏、利下げは緩やかなペースで 物価圧力を

ワールド

米ロ首脳会談、2週間以内に実現も 多くの調整必要=

ワールド

中国、軍幹部2人の党籍剥奪 重大な規律違反
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口減少を補うか
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    間取り図に「謎の空間」...封印されたスペースの正体…
  • 5
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 6
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 7
    疲れたとき「心身ともにゆっくり休む」は逆効果?...…
  • 8
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 9
    ホワイトカラーの62%が「ブルーカラーに転職」を検討…
  • 10
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中