ニュース速報
ビジネス

米、対中ハイテク投資規制案を公表 AIなど 国家安全保障で

2024年06月22日(土)14時27分

米財務省は21日、米国の国家安全保障を脅かす恐れのある、中国の主要ハイテク分野に対する米国からの投資を規制する案を公表した。対象には人工知能(AI)分野も含まれる。(2024年 ロイター/Tom Brenner)

Andrea Shalal David Lawder Karen Freifeld

[ワシントン/ニューヨーク 21日 ロイター] - 米財務省は21日、米国の国家安全保障を脅かす恐れのある、中国の主要ハイテク分野に対する米国からの投資を規制する案を公表した。対象には人工知能(AI)分野も含まれる。

規制は投資を禁止するか、当局への報告を義務付けるもの。最初のパブリックコメント(意見公募)を終えた今回、国益に資すると見なされる取引など、規制の例外が追加された。財務省は、狭く的を絞った規制案と説明している。

バイデン大統領は昨年8月、半導体・マイクロエレクトロニクス、量子情報技術、特定のAIシステムの3つのハイテク分野における対中投資を規制する大統領令に署名した。

財務省はパブリックコメントを8月4日まで受け付ける。規制は想定通りに年末までに実施される公算が大きい。

ポール・ローゼン財務次官補(投資安全保障担当)は、米国の国家安全保障を脅かす恐れのある国で、米国による投資がもたらす利益が技術開発の支援になるのを防ぐことができると述べた。

規制案では、特定の最終用途のためのAIや、特定量の計算能力を使用するよう訓練されたシステムに関わる取引を禁止するほか、禁止されていないAIシステムや半導体の開発に関連する取引については届け出を義務付けている。

その他の例外は、インデックスファンドやミューチュアルファンドなどの公開証券、特定のリミテッド・パートナーシップ投資、米国の親会社と過半数を支配する子会社との取引などに適用される。

国家安全保障上の懸念に対処していると判断される特定の第三国取引も規制対象外となる可能性があるという。

この規制はもともと中国、マカオ、香港に焦点を当てたものだが、米政府高官は後で対象を拡大する可能性もあると述べている。

専門家は、特定の中国子会社や親会社も規制対象となり、米企業による第三国投資の一部も禁止されることになるとの見方を示した。

財務省は、投資規制の目的について米国の同盟国やパートナーと協力したと説明。欧州委員会と英国が対外投資リスクへの対処のあり方を検討し始めたという。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

連邦資金「着服」巡り民主州中心に調査、トランプ氏署

ワールド

トランプ政権、27年度国防予算の大幅増額要求 非国

ワールド

ロシア・トルコ首脳が電話会談、中東情勢について協議

ワールド

米戦闘機、イラン上空で撃墜 乗員1人救助との報道
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 8
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 9
    『ナイト・エージェント』主演ガブリエル・バッソが…
  • 10
    満を持して行われたトランプの演説は「期待外れ」...…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中