ニュース速報
ビジネス

米耐久財コア受注、3月は0.2%増 第1四半期の設備投資は鈍化か

2024年04月25日(木)03時34分

米商務省が24日発表した3月の耐久財受注統計によると、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注は前月比0.2%増加と、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。2023年4月撮影(2024年 ロイター/Caitlin Ochs)

Lucia Mutikani

[ワシントン 24日 ロイター] - 米商務省が24日発表した3月の耐久財受注統計によると、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注は前月比0.2%増加と、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。

ただ、2月分は0.7%増から0.4%増に下方改定。企業の新規設備投資が第1・四半期に鈍化した可能性が高いことが示唆された。

3月の非国防資本財の受注は5.4%に急増。出荷は1.5%減少した。2月は2.4%増だった。    

3月のコア資本財の出荷は0.2%増。2月は0.6%減だった。

ブリーン・キャピタルのシニア経済顧問、コンラッド・デクアドロス氏は「(この統計は)明日発表の第1・四半期米国内総生産(GDP)伸び率に重大な影響はないはずだ」としつつ、「プラス面は製造業の弱さが深刻化しているようには見えないということだ。ただ、回復している兆しも見られない」と指摘した。

項目別の受注は、 輸送機器全体は7.7%急増。先月は1.8%増だった。

民間航空機は30.6%増。前月も15.6%増加していた。

コンピューターおよび電子製品は0.8%、電機・家電・部品は0.1%、加工金属は0.2%いずれも増加した。

一方、一次金属は0.5%減少した。耐久財の出荷は前月から横ばい。未処理分は0.4%増加した。

2022年3月以降、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制のため累計525ベーシスポイント(bp)の利上げを実施したことを受け、企業の設備投資は鈍化している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

9月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は前月比4.

ビジネス

MSとエヌビディア、アンソロピックに最大計150億

ワールド

トランプ政権の移民処遇は「極めて無礼」、ローマ教皇

ワールド

スペイン、9.4億ドルのウクライナ支援表明 ゼレン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中