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米9月PPI、前年比2.2%上昇 食品・燃料高で 予想上回る

2023年10月12日(木)02時06分

米労働省が11日発表した9月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比2.2%上昇した。ニューヨークで2020年11月撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

Lucia Mutikani

[ワシントン 11日 ロイター] - 米労働省が11日発表した9月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比2.2%上昇した。伸びは8月の2.0%から加速し、市場予想の1.6%上昇を上回った。食品・エネルギー製品の価格上昇が背景。ただ、伸びは引き続き緩やかなものにとどまっている。

前月比も0.5%上昇し、予想の0.3%上昇を超える伸びとなった。8月分は0.7%上昇で、改定はなかった。

食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は、前年比2.8%上昇、前月比0.2%上昇。8月はそれぞれ2.9%上昇、0.2%上昇だった。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ルプキー氏は「米連邦準備理事会(FRB)はまだ、任務を終えてインフレを完全に消し去ったわけではない。むしろ、PPIに見られるインフレの多くは、金融政策があまり影響を与えない食料品やエネルギー価格から生じている」と指摘した。

財(モノ)は0.9%上昇。エネルギー製品が3.3%上昇し、上昇分のほぼ4分の3を占めた。ガソリン価格が5.4%上昇したほか、ジェット燃料、電力、ディーゼル燃料も値上がりした。8月は2.0%上昇だった。

食品価格は0.9%上昇。加工若鶏や食肉が値上がりした一方、生鮮・乾燥野菜は13.9%下落した。木材パルプと公共事業用天然ガス価格も下落した。

変動が大きい食品とエネルギーを除いたモノのコア指数は0.1%上昇。上昇率は8月と同じだった。これは主にサプライチェーンの正常化を反映している。

FHNフィナンシャル(ニューヨーク)のマクロ・ストラテジスト、ウィル・コンパーノール氏は「FRBの観点からすれば、財の価格の鈍化は現時点で物価安定を回復する上で必要条件だが、十分条件ではない」と指摘。「最も懸念される消費者インフレはPPIとの関係が弱いコアサービスであり、エネルギー価格の上昇はパススルー効果やインフレ期待を通じてインフレの上振れリスクになる」とした。

サービス価格は0.3%上昇。物品の保護預かりサービスが13.9%上昇した。8月は0.2%上昇だった。

貿易・運輸・倉庫業を除くサービスは0.3%上昇。卸売業者や小売業者が受け取るマージン(利ざや)の尺度である最終需要貿易サービスは0.5%上昇した。ただ、運輸・倉庫のサービス価格は0.4%下落した。

ホテルなどの宿泊費は2.0%上昇。医療費も上昇し、入院医療費が0.3%、病院外来費が0.4%それぞれ上昇した。一方、航空運賃は2.1%下落。ポートフォリオ管理手数料は0.5%下落した。

ロイター
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