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NY外為市場=ドル3週連騰、利上げ継続観測で 債務上限協議注視

2023年05月27日(土)06時08分

ニューヨーク外為市場ではドルが3週連続で上昇する勢いとなっている。米金利がより長期間高水準にとどまるという観測が強まっていることが背景にある。2014年11月撮影(2023年 ロイター/Gary Cameron)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが3週連続で上昇する勢いとなっている。米金利がより長期間高水準にとどまるという観測が強まっていることが背景にある。また、市場参加者は米債務上限を巡る協議の行方を注視している。

当局者によると、債務上限を巡るバイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長の協議は、債務上限を2年引き上げる一方で、大方の支出を抑制する案で合意に近づいている。ただ、主要な問題での溝は埋まっていないもようで、合意に達するかどうかは依然不透明感が漂う。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.038%安の104.17。

CIBCキャピタル・マーケッツの北米FX戦略責任者ビパン・ライ氏は「債務上限を巡る交渉は過去24時間ほどの間に、少なくとも前向きなニュアンスを醸し出している」とし、為替市場にその影響が及んでいると述べた。

朝方発表された4月の米個人消費支出(PCE)価格指数は、伸びが前月比、前年比ともに加速し、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送り観測が後退した。

同指標発表後、ドル/円は6カ月ぶり高値を更新。終盤の取引では140.60円近辺で推移した。

ユーロ/ドルは0.11%高の1.0731ドル。欧州中央銀行(ECB)当局者によるユーロ圏インフレ動向に関する見解はまちまちとなっている。レーンECB専務理事兼主任エコノミストは26日、エネルギー価格の下落によりユーロ圏のコアインフレ率は低下するとの見通しを示した。また急速な賃金上昇は物価に過度な圧力をかけていないと述べた。

ポンドは0.26%高の1.2352ドル。英国立統計局(ONS)が発表した4月の小売売上高(数量ベース)は前月比0.5%増と、予想以上に増加した。

ドル/円 NY終値 140.62/140.65

始値 139.71

高値 140.72

安値 139.68

ユーロ/ドル NY終値 1.0724/1.0726

始値 1.0742

高値 1.0758

安値 1.0702

ロイター
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