ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、債務上限協議巡る懸念で逃避買い

2023年05月25日(木)06時25分

ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨バスケットに対し2カ月ぶり高値を更新。2011年1月撮影(2023年 ロイター/Kacper Pempel/Illustration/File Photo)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨バスケットに対し2カ月ぶり高値を更新。米経済の底堅さを示す最近の指標が追い風となったほか、膠着する米債務上限協議への懸念から、逃避先としてのドルへの投資妙味が高まった。

コンベラのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は、最近の米指標が底堅さを示す中、米連邦準備理事会(FRB)が近く利下げに着手するという観測が後退していると指摘した。

午後に入り公表された5月2─3日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、米連邦準備理事会(FRB)当局者は追加利上げの必要性が「それほど確かではなくなった」との見解で「おおむね同意」したことが分かった。

要旨を受け、CMEグループのFEDウォッチによると、市場が見込む6月会合での利上げ確率は35.3%に小幅上昇した。

主要通貨に対するドル指数は一時103.91と、3月20日以来の高値を付けた。終盤は0.319%高の103.86。

ポンド/ドルは一時5週間ぶりの安値となる1.2358ドルを付けた。その後は0.42%安。ポンドは対ユーロでも0.26%下落した。

英国立統計局(ONS)が24日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で8.7%の上昇となり、事前の予想ほどには鈍化しなかった。コアインフレ率は31年ぶりの水準に上昇した。

ニュージーランドドルは対米ドルで2.3%安の0.61040米ドル。

ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は24日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を25ベーシスポイント(bp)引き上げて5.5%とした。この水準が政策金利の最終到達水準との予想を据え置き、利上げ打ち止めを示唆した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=反発、アマゾンの見通し好感 WBDが

ビジネス

米FRBタカ派幹部、利下げに異議 FRB内の慎重論

ワールド

カナダはヘビー級国家、オンタリオ州首相 ブルージェ

ビジネス

NY外為市場=ドル/円小動き、日米の金融政策にらみ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 7
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 8
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 9
    【ロシア】本当に「時代遅れの兵器」か?「冷戦の亡…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中