(英文の訂正により、5段落目の国泰君安国際チーフエコノミストの名前を「Zhou Chao氏」から「Zhou Hao氏」に訂正します。)

[北京 10日 ロイター] - 中国国家統計局が10日発表した1月の生産者物価指数(PPI)は前年比0.8%下落し、下落率はロイターがまとめたエコノミスト予想(0.5%)と前月(0.7%)を上回った。

同時に発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.1%上昇し、前月の1.8%から伸びが加速した。エコノミスト予想は2.2%上昇だった。

旧正月(春節)休暇に伴い消費が拡大し、CPIを押し上げた。航空運賃、映画鑑賞チケット、旅行費は、20.3%、10.7%、9.3%、それぞれ上昇した。

新型コロナウイルス感染を抑え込むゼロコロナ政策解除後の需要の立ち上がりで消費者物価は押し上げられたが、企業間価格に波及するほど需要が高まっていないことが示された。

国泰君安国際のチーフエコノミスト、Zhou Hao氏(訂正)は、PPIの前月比0.4%下落は予想外だとし、製造業がまだフル稼働していないことを示唆していると指摘した。

キャピタル・エコノミクスの中国担当のシニアエコノミスト、ジュリアン・エバンスプリチャード氏は、PPI下落要因として、エネルギーおよび化学製品価格の大幅な下落とサプライチェーン(供給網)の混乱解消を挙げた。

エコノミストらは向こう数カ月で中国の生活コスト上昇が加速し、インフレ率が政府目標の3%前後に近づくと予想。ただ、利上げにつながるとは見込んでいない。

アナリストは、インフレ率が今後も欧米諸国の水準を下回ると予想。金融引き締めより金融緩和の可能性が高いと指摘している。Evans-Pritchard氏は、早ければ15日にも政策金利が一段と引き下げられる可能性があると述べた。

1月CPIで食品価格は前年比6.2%上昇し、前月の4.8%から加速。食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は1.2%と、こちらも0.7%から加速した。

中国政府は今年、政策措置で内需を喚起する考えだが、消費者への大規模な現金給付は見送るとみられる。検討内容に詳しい関係筋が先週、ロイターに話した。

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