ニュース速報

ビジネス

中国の1月PPI、予想より落ち込む CPIは伸び加速

2023年02月10日(金)14時03分

中国国家統計局が10日発表した1月の生産者物価指数(PPI)は前年比0.8%下落し、下落率はロイターがまとめたエコノミスト予想(0.5%)と前月(0.7%)を上回った。写真は2021年1月、北京で撮影(2023年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 10日 ロイター] - 中国国家統計局が10日発表した1月の生産者物価指数(PPI)は前年比0.8%下落し、下落率はロイターがまとめたエコノミスト予想(0.5%)と前月(0.7%)を上回った。

同時に発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.1%上昇し、前月の1.8%から伸びが加速した。エコノミスト予想は2.2%上昇だった。

旧正月(春節)休暇に伴い消費が拡大し、CPIを押し上げた。航空運賃、映画鑑賞チケット、旅行費は、20.3%、10.7%、9.3%、それぞれ上昇した。

新型コロナウイルス感染を抑え込むゼロコロナ政策解除後の需要の立ち上がりで消費者物価は押し上げられたが、企業間価格に波及するほど需要が高まっていないことが示された。

国泰君安国際のチーフエコノミスト、Zhou Chao氏は、PPIの前月比0.4%下落は予想外だとし、製造業がまだフル稼働していないことを示唆していると指摘した。

キャピタル・エコノミクスの中国担当のシニアエコノミスト、ジュリアン・エバンスプリチャード氏は、PPI下落要因として、エネルギーおよび化学製品価格の大幅な下落とサプライチェーン(供給網)の混乱解消を挙げた。

エコノミストらは向こう数カ月で中国の生活コスト上昇が加速し、インフレ率が政府目標の3%前後に近づくと予想。ただ、利上げにつながるとは見込んでいない。

アナリストは、インフレ率が今後も欧米諸国の水準を下回ると予想。金融引き締めより金融緩和の可能性が高いと指摘している。Evans-Pritchard氏は、早ければ15日にも政策金利が一段と引き下げられる可能性があると述べた。

1月CPIで食品価格は前年比6.2%上昇し、前月の4.8%から加速。食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は1.2%と、こちらも0.7%から加速した。

中国政府は今年、政策措置で内需を喚起する考えだが、消費者への大規模な現金給付は見送るとみられる。検討内容に詳しい関係筋が先週、ロイターに話した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

カナダ中銀、金利据え置き 原油高受けたインフレ圧力

ワールド

トランプ氏訪中、中国が延期で合意 早期に再調整=ホ

ワールド

NATO、ホルムズ海峡再開を協議 ルッテ事務総長「

ワールド

IAEA、イラン中部の新ウラン濃縮施設の状況把握せ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポリ」が中東へ
  • 4
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 8
    観客が撮影...ティモシー・シャラメが「アカデミー賞…
  • 9
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 10
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中