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豪小売売上高、8月は前月比+0.6% 予想上回る
オーストラリア統計局が28日発表した8月の小売売上高は前月比0.6%増の349億豪ドル(223億8000米ドル)と過去最高を更新した。資料写真、2021年10月、シドニーで撮影(2022年 ロイター/Loren Elliott)
[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリア統計局が28日発表した8月の小売売上高は前月比0.6%増の349億豪ドル(223億8000米ドル)と過去最高を更新した。日用品や外食への支出が好調で、高インフレや金利上昇に対する消費者の耐性が示された。
伸び率は市場予想(0.4%)を上回った。
前年同月比では19.2%の急増。前年は新型コロナウイルスの影響で多数の店舗が閉鎖していた。
統計局の高官は「食品関連産業で販売が相次いで増加した。カフェ、レストラン、持ち帰りサービスが1.3%増、食品小売りは1.1%増だった」と述べた。
家庭用品の販売も5カ月ぶりの大幅増。7月に大幅な増加を記録した衣料販売は減少した。
好調な統計を受けて、豪準備銀行(RBA)が安心して利上げを継続する可能性がある。
ANZがまとめた消費者信頼感指数は先週2.1%上昇し、4カ月ぶりの高水準となった。ガソリン価格の下落が背景とみられる。
ANZのシニアエコノミスト、キャサリン・バーチ氏は「過去5カ月間で225ベーシスポイント(bp)の利上げがあったにもかかわらず、(消費者信頼感は)強く、急激な不況に対する懸念が後退する可能性がある」と指摘。
「ANZの支出データによると、9月前半の家計支出は一般消費財・サービスを含め、底堅かった」と述べた。