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NY外為市場=ドル下落、和平交渉進展の兆しで ユーロ上昇

2022年03月30日(水)05時58分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が下落した。2011年1月撮影(2022年 ロイター/Kacper Pempel)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が下落した。ロシアとウクライナの和平交渉に関する進展の兆しが伝わり、ユーロが上昇したほか、ドルの安全通貨としての魅力が後退した。

ロシアのフォミン国防次官は29日、ウクライナの首都キエフと北部チェルニヒウ近郊における軍事活動を大幅に縮小すると発表した。停戦交渉が順調に進んでいる兆候を示唆した。

ドル指数は0.596%安の98.496。

OANDAのシニアアナリスト、エドワード・モヤ氏は「リスク選好が戻っている。交渉が建設的で停戦の可能性があることをロシアが示しているように、ウクライナでの戦争に大きな転機が訪れるかもしれない」と述べた。

ユーロ/ドルは0.81%高の1.1076ドル。序盤には3月17日以来の高値を付けた。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「建設的な和平交渉、原油安、そして今週のユーロ圏のデータが欧州中央銀行(ECB)の利上げを後押しするとの期待からユーロが上昇した」と述べた。

円は対ドルで0.89%高の122.83円。前日には2015年以来の安値を付けていた。

鈴木俊一財務相は29日、円相場が一時1ドル=125円台と6年7カ月ぶりの円安水準となったことについて「悪い円安にならないよう注視する」との考えを示した。

MUFGの為替アナリスト、リー・ハードマン氏は顧客向けメモで「日本政府高官の発言だけで円安傾向を逆転させることはできないだろうが、少なくとも最近の速いペースの円売りを減速させるのに役立つはずだ」と述べた。

中国のオフショア人民元は0.14%安の1ドル=6.3763元。中国で人口が最多の上海市は29日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて前日から開始したロックダウン(都市封鎖)措置をさらに強化し、一部の住民に検査以外の目的での外出を禁止した。

暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが0.92%高の4万7585ドル。イーサは2.67%高の3423ドル。

ドル/円 NY午後4時 122.86/122.89

始値 123.50

高値 123.75

安値 121.99

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1087/1.1091

始値 1.1046

高値 1.1136

安値 1.1033

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