ニュース速報

ビジネス

米商務長官、半導体不足巡り業界幹部らと協議 透明性向上へ尽力

2021年05月21日(金)13時50分

 レモンド米商務長官は5月20日、自動車業界の幹部らと半導体不足を巡る問題について協議を行う。関係筋が明らかにした。4月、ワシントンで代表撮影(2021年 ロイター/Oliver Contreras)

[ワシントン 20日 ロイター] - レモンド米商務長官は20日、半導体不足を巡り、関連業界の幹部らと協議したことを明らかにし、政府として市場の透明性向上を促すことが可能との見解を示した。

協議には自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、ステランティスや半導体サプライヤーの幹部が出席した。

米政府は国内の半導体生産・研究の大幅な拡大に向け500億ドルを拠出する方針を示している。しかし、この案が議会で承認されたとしても、供給を押し上げるには長い時間がかかる。

レモンド氏は、短期的な自動車生産の問題に対処するために政府が取れる措置はあるかとの質問に対し、需要予測を支援したり、半導体市場やさまざまなセクターのニーズを巡る「透明性の欠如」に対処することが可能だと応じた。

「サプライヤーと消費者の間の情報共有を支援する方策を検討している」とし、「業界に働き掛けるか、何らかの形で透明性と情報共有の向上を支援することで政府が担える役割があるだろう」と述べた。

コンサルタント会社アリックスパートナーズは先週、自動車メーカーの今年の売上高について、世界的な半導体不足により推定390万台の生産に影響が及ぶことから1100億ドル押し下げられるとの見通しを示した。

GMは発表文書で、自動車業界の半導体不足問題へのバイデン政権の支援に謝意を示すとともに、同問題へのレモンド長官の持続的な取り組みを称賛した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮の金総書記、新誘導技術搭載の弾道ミサイル実験

ワールド

アフガン中部で銃撃、外国人ら4人死亡 3人はスペイ

ビジネス

ユーロ圏インフレ率、25年に2%目標まで低下へ=E

ビジネス

米国株式市場=ダウ終値で初の4万ドル台、利下げ観測
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、さらに深まる

  • 4

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 5

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    無名コメディアンによる狂気ドラマ『私のトナカイち…

  • 8

    他人から非難された...そんな時「釈迦牟尼の出した答…

  • 9

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 10

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 8

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 9

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中