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米商務長官、半導体不足巡り業界幹部らと協議 透明性向上へ尽力
レモンド米商務長官は5月20日、自動車業界の幹部らと半導体不足を巡る問題について協議を行う。関係筋が明らかにした。4月、ワシントンで代表撮影(2021年 ロイター/Oliver Contreras)
[ワシントン 20日 ロイター] - レモンド米商務長官は20日、半導体不足を巡り、関連業界の幹部らと協議したことを明らかにし、政府として市場の透明性向上を促すことが可能との見解を示した。
協議には自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、ステランティスや半導体サプライヤーの幹部が出席した。
米政府は国内の半導体生産・研究の大幅な拡大に向け500億ドルを拠出する方針を示している。しかし、この案が議会で承認されたとしても、供給を押し上げるには長い時間がかかる。
レモンド氏は、短期的な自動車生産の問題に対処するために政府が取れる措置はあるかとの質問に対し、需要予測を支援したり、半導体市場やさまざまなセクターのニーズを巡る「透明性の欠如」に対処することが可能だと応じた。
「サプライヤーと消費者の間の情報共有を支援する方策を検討している」とし、「業界に働き掛けるか、何らかの形で透明性と情報共有の向上を支援することで政府が担える役割があるだろう」と述べた。
コンサルタント会社アリックスパートナーズは先週、自動車メーカーの今年の売上高について、世界的な半導体不足により推定390万台の生産に影響が及ぶことから1100億ドル押し下げられるとの見通しを示した。
GMは発表文書で、自動車業界の半導体不足問題へのバイデン政権の支援に謝意を示すとともに、同問題へのレモンド長官の持続的な取り組みを称賛した。