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中国SMIC、売上高予測を上方修正 第1四半期は増収増益
5月14日、中国の半導体大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)は、半導体の需要が供給を上回っているとし、今年上期の売上高予想を引き上げた。写真は会社のロゴ。昨年10月撮影(2021年 ロイター/Aly Song)
[上海 14日 ロイター] - 中国の半導体大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)は14日、半導体の需要が供給を上回っているとし、今年上期の売上高予想を引き上げた。
同社の趙海軍・共同最高経営責任者(CEO)は、決算会見で「当社の現在の生産能力では、顧客のニーズを満たせなかった。すべての市場セグメントで製品が不足した」と述べた。
同社が発表した第1・四半期決算は、売上高が前年比22%増の11億ドル、粗利益は7.1%増の2億5000万ドルだった。
同社は上期の売上高を24億ドルと予測。売上高予測が「予想を上回った」と述べた。
香港株式市場の同社株は一時4.4%高。
同共同CEOは決算会見で、生産能力を急ピッチで拡大するため、作業を進めていると発言。一部の施設は予定より早く生産能力を拡大しているという。
同共同CEOによると、 WiFiモジュール、マイクロ・コントローラー・ユニット(MCU)など、インターネット・オブ・シングス(IoT)関連の半導体が、依然として業界全体で品薄になっている。
中国は、国産半導体の生産能力拡大を目指しており、SMICが中核企業となっている。
同社は3月、深セン市と共同で23億5000万ドルを投資し、半導体工場を建設すると発表。月間4万枚のウエハーを生産する。
米国のトランプ前政権は昨年、同社を事実上の禁輸リストである「エンティティー・リスト」に追加した。
同共同CEOは、こうした制裁により、生産能力の拡張計画に不透明感が生じているが、政府と引き続き連絡を取っており、「大きな進展」が見られると述べた。