ニュース速報

ビジネス

前場の日経平均は続伸、5円高 TOPIXはしっかり

2020年12月03日(木)12時11分

 12月3日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比5円39銭高の2万6806円37銭となり、小幅続伸した。都内で11月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 3日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比5円39銭高の2万6806円37銭となり、小幅続伸した。オーバーナイトの米国株式市場はまちまち。日経平均は反落スタート後、マイナス圏とプラス圏を行き来する方向感に欠ける値動きとなった。ただ、TOPIXはしっかりとした動きとなっており、全体的な底上げの動きは変わらないとみる関係者は多い。

2日の米国株式市場ではS&P総合500種が終値での最高値を更新する一方、ナスダック総合は小反落して取引を終了。新型コロナウイルスワクチンを巡るポジティブな動きや追加経済対策への期待の一方で、民間雇用統計がさえない内容となった。英政府は2日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの緊急使用を承認。来週から接種が始まる見通しとなった。

TOPIXは0.28%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1947億7600万円となった。東証33業種では、海運業、陸運業、空運業などの25業種が値上がり。半面、精密機器、サービス業、機械などの8業種は売られた。

市場では「短期急騰による過熱感はあるものの、日経平均は大幅に値下がりすることなくプラス圏を維持、一服感はまだ出ていないとみる。ただ、循環物色の流れは強まっており、これまで買われていたグロース株はやや落ち着いてきている。今週に入りワクチン接種の話がより現実化したため、本質的な意味での景気回復が期待されているようだ」(東海東京証券のマーケットアナリスト、鈴木誠一氏)との声が聞かれた。

個別ではファーストリテイリングが続落。2日発表した11月の国内ユニクロの既存店売上高は前年比0.5%増加と、6カ月連続でプラスを維持しているものの、伸び率は前月の16.2%増から縮小したことなどが嫌気された。11月上旬の販売は好調だったものの、中旬以降は気温が高めで冬物の主力商品販売が振るわなかった。

東証1部の騰落数は、値上がり1349銘柄に対し、値下がりが735銘柄、変わらずが90銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

8月米卸売在庫横ばい、自動車などの耐久財が増加

ビジネス

10月米CPI発表取りやめ、11月分は12月18日

ビジネス

ミランFRB理事、12月に0.25%利下げ支持 ぎ

ワールド

欧州委、イタリアの買収規制に懸念表明 EU法違反の
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 3
    中国の新空母「福建」の力は如何ほどか? 空母3隻体制で世界の海洋秩序を塗り替えられる?
  • 4
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    ロシアのウクライナ侵攻、「地球規模の被害」を生ん…
  • 7
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 8
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中