ニュース速報

ビジネス

3日続伸の日経平均、テクニカルは「特別警報レベル」

2020年06月03日(水)15時55分

 6月3日、東京株式市場で日経平均株価は3日続伸した。前日の米国株高や為替の円安基調を好感し、朝方から買いが先行。その後、上げ幅を500円近くまで拡大した。写真は2010年6月、東京証券取引所で撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は3日続伸した。前日の米国株高や為替の円安基調を好感し、朝方から買いが先行。その後、上げ幅を500円近くまで拡大した。ただ、これまでの急ピッチの上昇で調整への警戒感も強まり、テクニカル的には「特別警報レベル」との声も出ている。大引けにかけて利益確定売りに押される展開となった。

日経平均は前営業日比323円40銭高の2万2649円01銭と、上方向にマド空けて始まった。その後も輸出関連株や半導体関連株など幅広い銘柄が堅調に推移して上値を伸ばし、きょうの高値2万2818円87銭を付けた。

市場からは「ショートポジションが積み上がっている需給状態を踏まえれば、来週のメジャーSQ(特別清算指数)算出までは買い戻しを中心に買いが先行しやすい展開になるのではないか」(みずほ証券・シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)との見方が出ている。

ただ、25日移動平均線との上方乖離率は9%超となるなど「テクニカル的にみるときょうの高値警戒感は特別警報レベル」(国内証券)との声もあり、利益確定売りが頭を押さえた。

TOPIXも3日続伸。東証33業種では、電気・ガス、食料品、パルプ・紙、証券、情報・通信を除く28業種が値上がり。輸送用機器、非鉄金属、ゴム製品、ガラス・土石製品、空運などが値上がり率上位に入った。自動車株は円安進行に加え、世界生産・販売の回復期待が大きくなっていることが注目された。

このほか個別ではファーストリテイリング<9983.T>が堅調。5月の既存店売上高の減少率が縮小したことが好感された。and factory<7035.T>は大幅反落。2日、2020年8月期の連結営業損益が2億4800万円の赤字になる見通しだと発表したことが嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がりが1177銘柄に対し、値下がりが896銘柄、変わらずが96銘柄だ った。

日経平均<.N225>

終値      22613.76 +288.15

寄り付き    22649.01

安値/高値   22462.68─22818.87

TOPIX<.TOPX>

終値       1599.08 +11.40

寄り付き     1606.29

安値/高値    1588.88─1611.40

東証出来高(万株) 155248

東証売買代金(億円) 27736.20

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ウクライナ首脳、日本時間29日未明に会談 和平巡

ワールド

訂正-カナダ首相、対ウクライナ25億加ドル追加支援

ワールド

ナイジェリア空爆、クリスマスの実行指示とトランプ氏

ビジネス

中国工業部門利益、1年ぶり大幅減 11月13.1%
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中