ニュース速報

ビジネス

米ウーバー、インドの料理宅配事業をゾマトに売却

2020年01月21日(火)14時11分

 1月21日、米配車大手ウーバー・テクノロジーズは、料理宅配サービス「ウーバーイーツ」のインド事業を現地同業ゾマトに売却した。昨年9月撮影(2020年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

[21日 ロイター] - 米配車大手ウーバー・テクノロジーズは、料理宅配サービス「ウーバーイーツ」のインド事業を現地同業ゾマトに売却した。全額株式交換で行われ、ウーバーは、中国のアント・フィナンシャルが出資するゾマトの株式9.99%を取得した。

ウーバーイーツのインド事業買収により、ゾマトは国内料理宅配市場で、中国の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)が出資するスウィギーを抜き、シェアトップとなる見通し。

ゾマトは今月、中国アリババ傘下のアントから資金を調達しており、企業価値は30億ドル程度。同社によると、ウーバーイーツはインドから撤退し、提携するレストランや宅配会社、利用者には、ゾマトのサービスに移行するよう促す見通し。

ウーバーのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は「インドはウーバーにとって引き続き非常に重要な市場で、当社は現地の配車事業拡大に向けた投資を継続する」と表明した。

2019年第1・四半期─第3・四半期にウーバーイーツの世界での取扱高にインド事業が占めた割合は3%だったが、全体の利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)ベースの赤字の4分の1以上がインドで発生した。

ウーバーイーツは今年に入って韓国市場からも撤退している。同社は、バングラデシュとスリランカでは事業を継続する方針を示した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:トランプ氏政治集会の舞台裏、聴衆はなぜ熱狂す

ビジネス

円全面安が加速、対米ドル以外も10数年ぶりの安値更

ビジネス

日銀、政策金利の据え置き決定 国債買入も3月会合の

ビジネス

特にコメントできることない=日銀会合後の円安進行で
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 10

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中