ニュース速報

ビジネス

コマツ4─6月期営業益は過去最高、中国の建機需要「想定より少し弱い」

2018年07月27日(金)17時53分

 7月27日、コマツが発表した2018年4─6月期の連結業績(米国会計基準)は、営業利益が前年比85.8%増の960億円となり、四半期ベースで過去最高益となった。写真はラスベガスで昨年3月撮影(2018年 ロイター/David Becker)

[東京 27日 ロイター] - コマツ<6301.T>が27日発表した2018年4─6月期の連結業績(米国会計基準)は、営業利益が前年比85.8%増の960億円となり、四半期ベースで過去最高益となった。主力の建設機械・車両部門は北米やアジアを中心に堅調だった。中国向けも売り上げは大幅に増加したが、需要の伸びは想定よりは弱かった。

4─6月期の連結売上高は同15.1%増の6460億円。第1・四半期としては過去最高となった。利益面では物流増に加え、17年4月に買収を完了した米国の鉱山機械大手ジョイ・グローバル社(新社名:コマツマイニング)の一時費用が減少したことなどが寄与した。

中国の4─6月期の建機需要(コマツマイニング除く)は前年同期比55%増。ただ同社の建機の稼働状況データによると、中国における月平均の稼働時間は前年割れの状況が続いている。

コマツの執行役員・経営管理部長、今吉琢也氏は投資家向けの電話会議で、「55%需要は伸びたが、想定に比べると少し弱い」と指摘。中国の固定資産投資の伸び率鈍化などの懸念材料がある中で、市場動向については「今後とも注意深くみていきたい」と話した。

通期の業績見通しは据え置いた。営業利益は前年比24.8%増の3390億円を計画。トムソン・ロイターがまとめたアナリスト22人の予測平均値は3751億円だった。主要7建機の年間需要見通しは前年比5─10%増で変更なし。中国も20─30%増を踏襲した。

*内容を追加しました。

(長田善行)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

日中双方と協力可能、バランス取る必要=米国務長官

ビジネス

マスク氏のテスラ巨額報酬復活、デラウェア州最高裁が

ワールド

米、シリアでIS拠点に大規模空爆 米兵士殺害に報復

ワールド

エプスタイン文書公開、クリントン元大統領の写真など
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 2
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 3
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 4
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 5
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 6
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、クリミアのロシア空軍基地に…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中