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ルノー取締役が辞任、ゴーンCEOの後継巡る会合前に=関係筋

2018年02月12日(月)16時07分

 2月11日、複数の関係筋によると、仏自動車大手ルノーのティエリー・デマレ取締役が辞任した。写真はルノーのロゴ。仏パリで2016年1月撮影(2018年 ロイター/Christian Hartmann)

[パリ 11日 ロイター] - 複数の関係筋によると、仏自動車大手ルノーのティエリー・デマレ取締役が辞任した。ルノーでは、近く開催される会合でカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)が自身の後継指名を支持するよう求めるとみられている。

関係筋によると、デマレ氏は辞任の方針を先週初めにルノーに伝えていた。取締役の任期は2020年までとなっていた。デマレ氏は仏石油大手トタルの元CEOで、現在も同社の名誉会長を務めている。

デマレ氏の取締役辞任は、ルノーのチーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)、シュテファン・ミュラー氏の辞任に続く形となる。ミュラー氏はゴーン氏の後継者の有力候補のひとりと目されていたが、同氏の辞任によって、別の有力候補であるティエリー・ボロレ最高競争責任者(CCO)が後継者とされる可能性が強まった。

トタルの広報担当はコメントを控えた。ルノーの広報担当は「うわさや憶測にはコメントしない」と述べた。

関係筋はロイターに対し、デマレ氏以外の少なくとも2人の取締役が、ゴーン氏後継者の指名プロセスやその結果に懸念を示していると明らかにした。事情に詳しい人物は「外部の候補者はあまり検討されなかった」と指摘。ルノーがプロセスの当初にボロレ氏の名前を最終候補者リストの最初に挙げ、ミュラー氏を推す外部アドバイザーの動きを阻止したと述べた。

一方、デマレ氏に近い関係筋は、同氏が6月の次期株主総会の後に取締役を辞任する考えだったと明らかにした。関係筋は「(デマレ氏の辞任は)どちらにしても起こることだった。ルノーに関する論争やゴーン氏を巡る状況が動機となったのではない」と語った。

ロイター
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