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EU、英国の残留画策せず 速やかに通商協議開始へ=欧州委員長

2018年12月31日(月)16時11分

[ブリュセル 30日 ロイター] - 欧州委員会のユンケル委員長は、欧州連合(EU)が英国を域内に残留させようとしているとの見方を否定し、英議会が離脱案を承認すれば直ちに将来の関係を巡る協議を開始したいとの考えを示した。

ユンケル委員長は独紙ウェルト日曜版のインタビューで「なんとしても英国を残留させることがEUの狙いだと遠回しに言われているが、そのような狙いはない。われわれは英国民投票の結果を尊重する」と強調した。

その上で、離脱案が英議会で可決され次第、EUは英国との新たな協定交渉を開始する用意があると述べた。

英国が一貫性を保ち、何を求めているかEUに明確に伝えることが重要だとの見方も示した。

国民投票の再実施については「英国が決めること」とし、「私は離脱を前提に作業を進めている。なぜなら、それが英国民の決定だからだ」と述べた。

貿易問題を巡りトランプ米大統領の言動を注視していることにも言及し、自動車関税を巡る米欧間の緊張について「トランプ氏が約束を守る限り信頼する。同氏が約束を破れば、私も自身の約束にもはや縛られなくなる」と述べた。

ユンケル委員長はこのほか、EU市民の間で溝が深まっているとの見方を示した。EUでは5月に欧州議会選挙が行われる。

委員長は、中国やロシアのハッカー集団などによる選挙干渉を阻止するため、結束して対応する必要があるとも述べた。

ロイター
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