アステイオン

日本文化

日本のイメージは「フジヤマ・サムライ・ゲイシャ」のまま...「正しい日本」を伝えるための「発信」とは?

2026年02月11日(水)11時00分
鈴村裕輔(名城大学教授)

このような話題の豊かさは、それだけ日本文化に関する研究が多岐にわたるとともに、受け手も様々な視点から日本の文化に接していることを物語る。

そして、日本において日本文化の研究や普及活動が発展してきただけでなく、日本以外の国や地域における取り組みが重要であることは、マテリアルターンやビジュアルターンの事例からも伺われる。

『アステイオン』の日本文化の特集は2014年に刊行された第81号以来11年ぶりである。当時の「共有される日本文化」が「発信する日本文化」へと能動的な題名に変化したことは、この11年間における日本の文化のあり方の推移を直観的に示す。

それだけに、次に『アステイオン』が日本文化の特集を組む時に果たしてどのような表現が使われるのかは大いに注目されるし、新たな表題を通して、われわれは日本文化のあり様をより的確に理解することができるだろう。


鈴村裕輔(Yusuke Suzumura)
1976年、東京生まれ。法政大学博士(学術)。法政大学講師などを経て現職。専門は比較思想、政治史、比較文化。主著に『政治家 石橋湛山』(中央公論新社、2023年)がある。


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  『アステイオン』103号
  公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会[編]
  CEメディアハウス[刊]


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