ここまでポケモンGOブームが続いている理由の一つに、束草市役所の素晴らしい対応もあげられる。束草市はもともと海水浴場が有名な避暑地であるが、ポケモンGO目当ての観光客が増えると、それを嫌がらず、市役所内に「ポケモンGO司令部」を発足(ポケモンの世界観に合わせて司令部と名付けたとか)、官民が力を合わせて無料の休憩場所や充電場所を提供し、地元の観光とポケモンGOを両方楽しめるルートを作って案内したり、市内の無料Wi-Fiスポットを表示したマップを制作して配布したり、どこにどのポケモンが出るのか案内したりした。束草市民らは地元を「ポケモンGOの聖地」と呼ぶようになった。ところがポケモンという名称を市が使うのは著作権違反になるとかで、ポケモンGOをポケモンGOといえず、「ポケット怪物走れ」というようになった。
もっとも正式サービス前なので、韓国向けアプリストアにポケモンGOはない。ポケモンGOをダウンロードするためにはAppストアまたはGoogle Playの地域設定を米国にして会員登録、それからダウンロードしないといけない。
なぜ束草市だけポケモンGOをプレイできるのかはわからない。Niantic社も特に説明をしなかった。韓国で広く信じられている説は、Niantic社がプレイできない地域のGPS情報を設定する過程で、地図をダイヤモンド型に塗りつぶしていったところ、北朝鮮すぐ下にある束草市がダイヤモンドの形からはみ出た。それでポケモンGOは束草市のGPS情報を韓国と認識しないのでプレイできる──というものだ。意図せぬ地域限定ゲームになってしまったことでさらにブームは盛り上がった。