つまり、真犯人は視聴者であり、有権者なのだ。国民といっても、我々、と言ってもよい。

自称インテリたちが不都合な真実に騒ぎ立てるやつらが悪い、と批判しているのは、自分自身、国民全体なのだ。

インテリたちが国民、というときには、自分を除く国民、という意味だ、という皮肉はおおむね正しいが、だからこそ、トランプの当選も、ブレクジットも事前に数字が出ていたのに、結果を見て始めて驚くのだ。つまり、おろかな国民から除かれた人々、除いた自分たちこそが、もっとも愚かなことに、事実を知らなかったのであり、真実を最後に知って驚いているのである。しかも、その驚きの原因は、自分たちを除く国民たちが間違っているから、と結論付ける究極の愚かな結末を自分で自慢げに分析して聞かせるのである。

二千万円必要だ、という真実に目を背けてきた、という真実に向き合う必要があるのは、自称インテリたちなのである。

*この記事は「小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記」からの転載です