物価の安い、暮らしやすい日本、最高だ!!
──と、感心するだけでは、少し浅はかすぎる。
企業や政府、国民一人一人の努力と我慢のおかげでこんなに安くて居心地のいい日本が成り立っているのだ。本来は、「賃金アップ」という名の謝礼で頑張っている皆さんが報われるはず。でも、残念ながらそれがない。
実質賃金が上がらないと、国民の生活水準が上がらない。健全なインフレも起きない。さらに、世界に対する購買力が上がらない。輸入品も海外旅行も、企業の海外進出もますます高くなる。
それに、優秀な人材を日本に招き入れるのも難しくなる。1993年には物価は高かったが、ものすごく優秀な人が日本に働きに来た。少なくとも1人は......。
「物価が安くて暮らしやすい日本」が大好きだが、本当は「賃金が高くて暮らしやすい日本」を目指したい。所得も倍増していれば、インフレも怖くない。
200均でも、にせんべろでもツーコインタクシーでも構わない。タクシーを硬貨2つで払うルールなら面倒くさいけど。
直前の不動産バブルでは「東京の山手線内の土地の合計地価でアメリカ全土の土地が買える」という、少し失礼な試算も有名だった。「銀座の地面に新聞を広げたら、その面積の地価がアイダホ州の一軒家の平均価格より高い」と聞いたときは確かに驚いた。アイダホの草原に人が住んでいるとは!
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