また、地下鉄全線では依然としてホームレスの問題があり、また空いている車両では暴力事件が断続的に起きるなど治安が回復していません。

こうした状況を受けて、2021年11月の投開票を目指して候補指名争いが激しくなっているニューヨーク市長選挙では、市内の治安回復問題が、重要な争点として浮上しています。そのため、当初はBI(ベーシック・インカム)制度を主張して、リードしていたアンドリュー・ヤン候補が失速し、NY市警の出身であるアフリカ系のエリック・アダムス候補が民主党ではトップに躍り出ています。

コロナ禍についてある程度のメドが付きつつある現在、ニューヨークという都市が再生できるかどうかは、この治安問題にかかってきました。デブラシオ市長が、パレードやコンサートといった「派手なイベント」を提案しているのも、マンハッタンに大勢の人を集めることが治安回復になるという計算もあるのだと思います。

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