途上国型の合法非合法取り混ぜたグレーな仕事の進め方をしておきながら、文書の記録ということでは先進国並のコンプライアンスが求められる、その隙間を埋めるために、事務方に絶望的な負荷がかかる、そのような構造の中で、多くの事務方の人々が疲弊しているのです。

例えばですが、「女性が入ると会議が長くなる」とか「(女性でも)飲み会を断らない(と出世できる)」などという発想法は、見事にこうしたカルチャーを表しています。

仕事には建前の世界と本音の世界がある、そこまでは程度の差こそあれ全世界で見られることです。ですが、決定は非合法かつ非公式な方法で進めて、それでは社会から批判されるので、建前の世界でも通るような記録は残す、それも高精度のねつ造をするというような非効率をやっているのは日本の一部の組織ぐらいではないかと思うのです。

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