[東京 23日 ロイター] - 三井住友信託銀行の常陰均社長は、ロイターとのインタビューで、グループ傘下の日興アセットマネジメントについて、当期利益が100億円の水準に達してから上場に向けた検討を始めると述べた。
常陰社長は、日興アセットの上場について「当期利益のベースが100億円程度になってから考えようと言っている。ただ、上場ありきでは経営が歪みかねないので、まずは恥ずかしくない利益水準に持っていくのが当面の課題だ」と語った。
日興アセットの2015年3月期の当期利益は31億円で、前期の5億4000万円から大きく改善した。常陰社長は「(過去に)上場をやろうとしたが、断念した。体制を全面的に作り直した」と述べ、今後の収益拡大に自信を見せた。商品開発力と、運用力、営業力の3点で改革を進めたという。
三井住友トラスト・ホールディングス<8309.T>傘下の資産運用会社には、日興アセットに加え、三井住友トラスト・アセットマネジメントもある。常陰社長は「それぞれの特性や強みを生かす選択をしている」と述べ、両社の統合はしないと語った。
三井住友トラスト・アセットは、三井住友信託銀が販売するコアの運用商品を提供する運用会社として、日興アセットはグローバルな商品開発力を持つ運用会社として位置付けていると説明した。
(布施太郎 編集:田巻一彦)