ちなみに、「後出しジャンケン」でアイオワ、ニューハンプシャーという初期の予備選を回避して参戦することになったマイケル・ブルームバーグ氏は基準に達していません。

ということは、現時点で生き残っているのは(ブルームバーグ氏を除けば)事実上、以下の5人ということになります。

▼ジョー・バイデン前副大統領・・・・・・・27.8%

▼バーニー・サンダース上院議員・・・・・・15.6%

▼エリザベス・ウォーレン上院議員・・・・・14.2%

▼ピート・ブティジェッジ市長・・・・・・・11.4%

▼エイミー・クロブチャー上院議員・・・・・2.4%

という顔ぶれです。数字は、現時点での全国世論調査の単純平均値(政治サイトの「リアル・クリアー・ポリティクス」による)です。

とりあえず、この5人を中心にこの12月19日のテレビ討論、そして2月初旬のアイオワ党員集会、ニューハンプシャー予備選が行われることになりますが、その注目点はいくつかあります。

支持率伸ばすブティジェッジ

まず、ステイヤーを入れた6人のなかで、左派はサンダースとウォーレンの2人だけになりました。ということは、これまでと違って12月のテレビ討論では左派はディベートで劣勢となる可能性があります。そうなると、討論の全体が実現可能な中道政策の論議中心になるかもしれず、雰囲気がまったく変わることもあり得ます。

左派では、一時期勢いのあったウォーレンがやや低迷しています。医療保険問題で、急進的な国営皆保険を実現する道を示せないことなど、精彩を欠いているからです。そのウォーレンがどの程度、具体的な政策を示せるかは注目されます。

この間、支持率を大きく伸ばしたのはブティジェッジです。左派の言う「民主的な社会主義」に対して、自分は「民主的な資本主義者」と胸を張り、事実上オバマ政治の延長としての漸進的改革を主張、その一方で同性婚者として「トランプ時代へのアンチ」にもなるというユニークな存在で、なんといっても37歳という若さは魅力です。全国平均はまだ3位ですが、序盤戦となるアイオワ、ニューハンプシャーでは世論調査1位に躍り出ており、注目がされます。

問題はやはり「予備選と弾劾が同時進行する」という前代未聞の事態です。これによって民主党は自滅するのか、反対に弾劾調査を進めることで、無党派層に「やっぱりトランプではダメだ」と思わせることができるのか、年明けの政局は全く不透明と言えます。