[東京 8日 ロイター] - 農林水産省は8日、輸入小麦の売渡価格を10月1日から5.7%引き下げ、1トン当たり5万6640円とすると発表した。小麦の国際相場が下落したことが主因で、上昇要因となる円安にもかかわらず、2012年4月期以来の大幅な引き下げとなった。
2012年4月期は、急激な円高進行で価格が15%引き下げられていた。
海上運賃が、原油価格の低下や中国の石炭輸入の減少などで低迷したことも今回の引き下げ要因となった。
農水省では、今回の値下げが消費者物価指数に与える影響はマイナス0.005%程度で、食パン1斤の小売価格への影響は1.1円程度のマイナスと試算。「消費生活に与える影響は極めて限定的」としている。
小麦は、国内需要量の約9割を米国、オーストラリア、カナダなどから輸入。国内産小麦の生産見通しに基づいて、政府が国家貿易により計画的に買い付けて製粉会社などに売り渡している。
売渡価格は4月と10月の年2回、市場実勢に基づいて改定される。
(宮崎亜巳)