ですが、これは明らかな「ねじれ」です。というのは、アメリカのリベラル派は、安倍政権の政策は歓迎していますが、その歴史認識については、サンフランシスコ体制への根本的な反逆を秘めているのではないかという疑念を抱いているからです。

 その「ねじれ」を抱えたままだと、安倍政権の対米政策は「疑われる分だけ、疑いを晴らすためにアメリカとの協調にのめり込む」という力学、そして「対外的なタテマエと、国内向けのホンネ」の分裂により内外から不信を買うことによって不安定になる危険があります。

 その意味で、今回のISILをめぐる危機と、戦後70年をめぐる「談話」の問題は密接に関わっている、つまり日米関係のオモテとウラの関係がそこにはあると言えるでしょう。