ケニア軍は先週、隣国ソマリアのイスラム武装勢力アルシャバブの拠点を空爆。今月初めにアルシャバブがケニア東部ガリッサの大学を襲撃し、学生148人を殺害したことへの報復だ。

 アルシャバブは13年にもケニアの首都ナイロビのショッピングモールを襲撃し、67人を殺害した。このようにソマリア国外での残虐行為を繰り返すアルシャバブだが、その勢いとは裏腹に国内では衰退が始まっている。

 アルシャバブはかつて、ソマリア中部と南部を支配下に収め、イスラム国家の建設を目指していた。だが11年にアフリカ連合(AU)やケニア軍が介入し、ソマリアの首都モガディシオや南部の港湾都市キスマヨからの撤退を余儀なくされた。

 こうした「敗北」を受け、シンクタンクの国際危機グループは昨年の夏にこう予測していた。「アルシャバブは小集団に分かれて地方に潜伏する一方、過激化した一派はケニアをはじめ周辺国でテロを仕掛けるだろう」

 国内で弱体化するほど、アルシャバブは国外で暴れるというわけだ。