[ニューヨーク 12日 ロイター] - 12日の米国株式市場は大幅高で終了した。米経済指標が一部軟調だったものの、ハイテク株に買いが入り、ナスダック総合は15年ぶり高値を更新した。ロシアとウクライナの停戦合意により市場心理が改善し、地域の緊張関係が欧州経済の足をさらに引っ張るとの懸念が和らいだ。

米ネットワーク機器大手シスコ・システムズ<CSCO.O>は9.4%上昇。利益、売上高ともに市場予想より好調な決算を発表したことが好感された。

予想を上回る売上高を前日に発表したオンライン旅行サイトのトリップアドバイザー<TRIP.O>は22.5%の大幅高。同じオンライン旅行会社のエクスペディア<EXPE.O>が14.5%急騰した。同業のオービッツ・ワールドワイド<OWW.N>を現金13億8000万ドルで買収することで合意したことが手掛かりとなった。

トムソン・ロイターのまとめによると、今決算シーズンで発表を終えたS&P500種構成企業76%のうち利益が市場予想を超えたのは71.4%となり、長期平均の63%を上回った。一方、売上高が予想を超えた企業は約56.8%で、長期平均の61%を下回った。

フィデュシアリー・トラスト(ボストン)の最高投資責任者、マイケル・ムラニー氏は「地政学リスクの低下による明らかに心地の良い状況だ。エネルギー関連株の上昇がまさに指標全体の支えになっている」と話した。

ダウ工業株30種<.DJI>は110.24ドル(0.62%)高の1万7972.38ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は56.43ポイント(1.18%)高の4857.61。

S&P総合500種<.SPX>は19.95ポイント(0.96%)高の2088.48。

米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズ<TSLA.O>が4.7%値下がりした。四半期売上高が目標を下回り、利益もアナリスト予想に届かなったことが嫌気された。

米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)<AXP.N>は6.4%安。米会員制倉庫型ストアのコストコ・ホールセール<COST.O>との契約更新に至らず、コストコが4月以降、米国内でカード取り扱いを中止すると発表したことが材料視された。

経済指標はさえない内容となり、週間の米新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったほか、1月の米小売売上高はほとんど反発がみられなかった。昨年12月の米企業在庫の伸びも市場予想を下回った。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約67億2000万株で、月初来平均の73億1000万株を下回った。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2403で下げ685(比率は3.51対1)、ナスダックは上げ1931で下げ806(2.40対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         17972.38(+110.24)

前営業日終値    17862.14(‐ 6.62)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         4857.61(+56.43)

前営業日終値    4801.18(+13.53)

S&P総合500種<.SPX>

終値         2088.48(+19.95)

前営業日終値    2068.53(‐ 0.06)

*内容を追加します。

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