■今期は減収減益も資源高が追い風に

古河機械金属は昨年11月、今期(2026年3月期)の業績予想に対する上方修正を発表しました。売上高は前期比2%減の1975億円、営業利益は18%減の80億円と、産業機械部門の受注ずれ込みが響いて減収減益の見込みです。

一方で、金属価格の値上がりにより、精錬部門の損益は上振れています。レアアースのみならず、金や銅などの資源価格も上昇傾向にあることから、業績の拡大も期待できるでしょう。直近のPBR(株価純資産倍率)も1.1倍前後と、指標面でも割高感はありません。

内閣府のプロジェクトでは、南鳥島にレアアースを含む泥の処理施設を2027年までに設置する計画となっています。中長期的な国家プロジェクトの一角を担う立ち位置は、引き続き投資家の関心を誘いそうです。

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[筆者]
佐々木達也(ささき・たつや)/証券アナリスト、金融ライター

金融機関で債券畑を経験後、証券アナリストとして株式の調査に携わる。市場動向や株式を中心としたリサーチやレポート執筆などを業務としている。ファイナンシャルプランナー資格も取得し、現在はライターとしても活動中。株式個別銘柄、市況など個人向けのテーマを中心にわかりやすさを心がけた記事を執筆。

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