■国産レアアースの切り札は「南鳥島」

さらに期待がかかるのが、純国産レアアースの開発です。

小笠原諸島の南鳥島周辺の海底には、日本の年間消費量の数百年分に相当する膨大な「レアアース泥」が堆積していることが判明しています。2025年1月には、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」を用いた試掘が行われました。

ただ、水深6,000メートルの深海からの採取は技術的難易度が高く、商業採掘の実現は2030年代以降とみられています。その一方で、海底の泥に含まれるレアアースは放射性元素をほとんど含まない、という大きな利点があることから、大きな期待が寄せられています。

海洋採掘の技術が強みの古河機械金属

株式市場では、プラント大手の東洋エンジニアリング<6330>、浮体式プラント設備の三井海洋開発<6269>など国産レアアース関連とみられる銘柄に物色が広がっています。

こうした中で筆者は、削岩機メーカーの古河機械金属<5715>に注目しています。レアアース採鉱に関連した特許を国内で最も多く保有しているのが、この古河機械金属です。

古くは足尾銅山開発での鉱山機械などに始まり、「掘る」ドリルや「運ぶ」コンベヤなどを主力としています。鉱山やトンネル工事に欠かせない油圧ブレーカ、クローラドリルでは世界トップのシェアを誇ります。

また、前出のJOGMECの公募を受け、2018年から海底鉱物採掘システムの開発を進めています。その甲斐もあり、過酷な深海環境下で泥を効率的に掘削・集泥する技術の要を有しているのです。

株価は昨年8月頃から上昇基調でしたが、今年に入って一時1,000円高となる場面もありました。

古河機械金属の株価チャート
減収減益でも投資家の関心を集める理由