これは戦場医療における「ゴールデンアワー」、つまり負傷者の命を救うために極めて重要とされる60分以内の処置が極めて難しくなることを意味している。

クリンニー氏は、西側同盟諸国は教訓を学ぶ必要があると強調。「国内で戦争を準備している国は『ゴールデンアワー』などもはや存在しないと認識するべきだ。運が良ければ『⁠ゴールデンデー』がくるかもしれない」と付け加えた。

クリンニー氏の病院には以前、2カ月以上も止血帯が巻かれたままの負傷兵が運ばれてきたことがあった。

戦車は復活できるか

雪に覆われた戦車の隣に立つボダノフ氏は、このような兵器は無力になりつつあり、より長射程の火砲を優先して配備を減らすべきと考えていると話した。戦車乗員は、より効果的な戦力になるための再訓練に前向きだという。

外交政策研究所の軍事アナリスト、ロブ・リー氏は、戦車は依然として市街戦や悪天候時には使用されるが、装甲主体の攻撃は大半が小規模な歩兵による襲撃で代替されていると分析する。

それでもリー氏は、戦車を早急に見限るべきではないとくぎを刺す。戦争の変化のスピードが速く、戦術はまた変化する可能性があるからだ。

「装甲車両の役割は縮小している。しかし次の技術的なブレークスルーが起きて、再び機動戦が可能になるのが待たれると考えている」と述べた。


[ロイター]
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