「3機が旋回し、もう1機が攻撃しながらさらに残りが加わる。これらは常に滞空していて、誰も逃がしてくれない」と振り返る。

実際に攻撃された多くの兵士は、FPVドローンの速度と機動力に圧倒されたと打ち明けた。実際の攻撃の映像は両陣営のソーシャルメディアに多数アップされている。

ハルキウの軍病院で取材に応じてくれた第151独立偵察・打撃大隊所属のドローン操縦士、アンドリー・メスコフ氏(42)は「建物の中に逃げ込んだが、まさか中まで追ってくるとは思わなかった。FPVドローンの素⁠早さは人間と比べものにならない。銃を手に取って撃ち落とす時間さえなかった」と述べた。

戦場医療への影響

メスコフ氏は、ヘルメットに跳ね返されたドローンが膝近くで爆発したため、膝を粉砕された。最終的には無人地上車両によって医療搬送され、こうした地上車両は死傷者を最小限に抑えるために後方支援から負傷者搬送まで幅広い任務での利用が増え続けている。

一方拡大する「キルゾーン」がもたらす恐れがある致命的な結果として、負傷者の搬送に要する時間の長期化が挙げられる。メスコフ氏が治療を受けていたハルキウの病院の主任医師、ビアチェスラフ・クリンニー大佐(45)は、ドローンが車両に与える脅威のせいで、医療搬送に要する平均時間は3日を超えるようになったと指摘した。

戦車は復活できるか