<インフレの痛手は、「値札」だけでなく「備え」にも及ぶ。突発的な支出への耐性が落ち、収入途絶のリスクが現実味を帯びていた──>

アメリカの成人のほぼ半分が、予期せぬ大きな支出を賄う余裕がないことが分かった。

米金融情報会社バンクレートが2月に発表したアメリカ人の貯蓄に関する調査報告書によると、急に1000ドル(約15万円)の支出が必要になったとき、十分な貯蓄か収入があると答えた人は47%にとどまった。

「ほとんどの人は給料ギリギリの暮らしをしていて、借金の元本返済や貯蓄に回す資金がない」と、バンクレートのシニアアナリストであるマーク・ハムリックは指摘する。実際、物価上昇のために貯蓄する余裕がないと答えた人は54%に達した。

47%

急に1000ドルが必要になったとき、十分な貯蓄または収入があると答えた人

68%

主な収入源が断たれたら、翌月の基本的な生活費を賄えるか心配だと答えた人

18%

2025年末の時点で貯蓄はゼロと答えた人

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