<本日公開。通信兵として戦闘現場にいた元SEALs隊員が共同監督・共同脚本を担当し、実際の戦闘を再現した『ウォーフェア』は没入感満点だが──(ネタバレあり・レビュー)>

アレックス・ガーランド監督の新作『ウォーフェア 戦地最前線(Warfare)』の映画評には、アメリカの内戦と崩壊を描いた2024年の『シビル・ウォー アメリカ最後の日(Civil War)』と同じく「はらわたに響く」という形容が付いて回るだろう。

「神経がすり減る」という比喩的な意味でも文字どおり「はらわた」が映し出される点でも、2006年にイラク戦争下で起きた戦闘を再現する『ウォーフェア』は、そう表したくなる映画だ。

『ウォーフェア 戦地最前線』本予告 - Happinet phantom

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本作では『シビル・ウォー』でコンサルタントを務めたレイ・メンドーサが、共同監督と共同脚本を担当。メンドーサは元SEALs(海軍特殊部隊)隊員で、映画が描く作戦に実際に参加していた。

戦闘の混乱をほぼリアルタイムで追う本作には、職人技が光る。撮影監督のデービッド・トンプソンは手持ちカメラを使いつつ、その映像は流れるようで余計なブレがない。グレン・フリーマントルの音響は、観客の不安をこれでもかとかき立てる。

では監督はどうか。SEALs部隊が監視所として接収した家から、カメラはほとんど出ない。音楽はなく、ひたすら爆発音と号令と負傷した兵士の絶叫が耳をつんざく。

このリアルへのこだわりは吐き気すら覚える緊迫感を生むと同時に、映画が95分間の単なる不快な没入体験に終わる敗因にもなった。

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